目次
HDMIケーブルの選び方
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HDMIケーブルの選び方には、以下の3つの重要なポイントがあります。
- HDMI端子のタイプ
- HDMIケーブルの規格
- HEC・ARC規格等の接続機能
特にHDMIケーブルの規格が重要で、Ver1.4以前の古い規格を使ってしまうと、ゲーミングモニターの性能を引き出せません。
ゲーム用途でHDMIケーブルを選ぶ時には、必ずHDMI Ver2.0以降の規格のケーブルを選びましょう。
端子のタイプ
HDMIケーブルにおいては、以下の3種類の端子が主流です。
端子タイプ | 端子名称 | 用途 |
HDMI タイプA | HDMI端子 | テレビ・PCモニター用 |
HDMI タイプC | ミニHDMI端子 | デジタルビデオカメラ用 |
HDMI タイプD | マイクロHDMI端子 | スマートフォン・タブレット用 |
PCゲームではタイプAの製品が使われますが、スマホのゲーム画面を映したい場合には、タイプDの製品も役立ちます。
HDMI タイプCは、デジタルビデオカメラ専用の端子なので、ゲーム用途ではあまり使われません。
タイプA
HDMI タイプAは、テレビやパソコンのモニターで広く使われる方式で、一般的な形状をしたHDMIケーブルです。
Displayportに比べると通信速度が遅く、古い規格の物だと、ゲーミングPCのリフレッシュレートに追いつかない物もあります。
ゲーミング用途でHDMIケーブルを使う場合は、なるべく新しい規格のケーブルを選ぶようにしましょう。
タイプD
タイプDのケーブルは、タイプAの製品に比べて非常にコンパクトで、Androidスマホやタブレット等に使われている方式です。
スマホのゲーム画面をゲーミングモニターに直接映せるため、スマホゲームを大画面でプレイしたい場合に使われます。
タイプDの製品の中には、スマートフォン非対応の物もあるので、スマホ対応かどうかも確認しておきましょう。
規格
HDMIケーブルの主要な規格に関しては、下記の4つの規格が挙げられます。
HDMI規格 | 帯域幅(転送速度) | 最高リフレッシュレート(WQHD) | 最高リフレッシュレート(4K解像度) |
Ver1.4 | 10.2 (8.16)Gbps | 60 Hz | 30 Hz |
Ver2.0 | 18 (14.4)Gbps | 120 Hz | 60 Hz |
Ver2.0a | 18 (14.4)Gbps | 120 Hz | 60 Hz(HDR対応) |
Ver2.1 | 48 (42.6)Gbps | 180 Hz | 120 Hz(HDR対応) |
DisplayPortケーブルに比べると、全体的に転送速度が遅く、リフレッシュレートが低めです。
特にVer1.4では、4K解像度のリフレッシュレートが30Hzと低いので、ゲーム用途では性能不足です。
ゲーミングディスプレイに接続する場合は、Ver2.0以上のHDMI規格を選びましょう。
Ver2.0
hdmi Ver2.0は、2013年に開発された規格で、4K60P動画に対応しているのが特徴です。
Ver1.4以前の製品は、4K30P動画にしか対応していないので、ゲーミングモニターに繋げるとボトルネックが生じます。
ゲーム用途でHDMIケーブルを使う場合は、必ずVer2.0以降の製品を選ぶようにしましょう。
Ver2.0a
hdmi Ver2.0aは、転送速度は14.4GbpsとVer2.0と変わらないものの、HDR機能に対応していることが特徴です。
21:9のアスペクト比にも対応していますが、転送速度が不十分なので、ウルトラワイドモニターに接続すると更新頻度が落ちてしまいます。
HDMI Ver2.1に比べると、お手頃な価格で購入できるので、通信速度よりも価格を重視する人におすすめの規格です。
Ver2.1
HDMIケーブルの最新規格であるVer2.1は、他のHDMI規格と異なり、8K動画にも対応しています。
実転送速度も42.6Gbpsと、DisplayPortよりも高速なため、通信速度を重視する人におすすめです。
価格は高めで、中華製でないVer2.1対応ケーブルは3,000円以上するので、予算を抑えたい人はDisplayPortケーブルを選びましょう。
ケーブルの長さはなるべく短い物を選ぶ
HDMIケーブルでは、DisplayPortケーブルと異なり、明確な長さの上限が決められていません。
しかし、DisplayPortケーブルと同様に信号損失が大きく、10m以上のケーブルでは映像を出力できません。
DisplayPortケーブルを選ぶ場合と同様に、長さの短いケーブルを選ぶようにしましょう。
機能で選ぶ
HDMIケーブルであると便利な機能については、以下の3つが挙げられます。
規格名 | 機能の特徴 |
HEC | HDMIケーブルにLANケーブルの機能を持たせる |
ARC | 光ケーブルを使わずにテレビの音声データをアンプに転送する |
CEC | AVアンプやレコーダーとの連携操作を行えるようになる |
ARCやCECに関しては、ゲーミングモニターを接続する時にはあまり使わないので、HEC機能が重要です。
HEC機能があれば、LANケーブルが1本省略できることから、モニター周りの取り回しを良くできます。
HEC
HECはHDMI Ethernet Channelの略で、HEC対応のHDMIケーブルには、Ethernet機能が搭載されています。
Ethernetは、LANケーブルに使われる規格であり、ネットワークに接続するために必要な物です。
VODの視聴を行うにはインターネットが必要なので、動画配信サービスを使っている人は、HEC対応の物を選びましょう。
ARC
ARCとは、音声データを双方向に伝送する機能であり、アンプを使う場合に重要な機能です。
PCモニターの接続にアンプを使うことは少ないので、PCゲームを行う人にはあまり重要な機能ではありません。
しかし、テレビゲームではアンプを使うこともあるので、サウンドバーを使う人はARCに対応しているか確認しましょう。
CEC
CECはConsumer Electronics Controlの略であり、AVアンプやレコーダー等の家電と連携操作を行う機能です。
他の機能と異なり、無くて不便に感じる機能ではないので、そこまで重要性が高くありません。
ゲーム用途でHDMIケーブルを使うだけであれば、CEC機能に関しては考慮しなくても良いでしょう。
おすすめのHDMIケーブル5選
転送速度が速いHDMIケーブルに関しては、下記の5つの製品があります。
- ホーリック HDM15-891GD
- エレコム DH-HD14SS10BK
- MacLab Micro-HDMI to HDMI 変換 ケーブル 3m
- エレコム DH-HDP14EY20BK
- ソニー DLC-HX15
製品によって大幅に転送速度が異なるので、なるべく高性能な商品を選びましょう。
エレコム HDMIケーブル 1m ハイスピード DH-HD14SS10BK
商品スペック
端子タイプ | HDMI TypeA ~ HDMI TypeA |
端子規格 | HDMI Ver2.0 |
HDR対応 | × |
その他機能 | HEC |
帯域幅 | 10.2Gbps |
長さ | 2.0m |
エレコムのハイスピードHDMIケーブルは、国産の製品なのにも関わらず、600円台で買えるので人気が非常に高いです。
- 国産のHDMIケーブルであるにも関わらず700円程度で買える
- Nintendo Switch等の携帯ゲーム機の接続にも対応している
値段が安くコスパが良い上に携帯ゲーム機にも対応している
国産のケーブルであるにも関わらず、700円程度の安い値段で購入できて、コスパに優れています。
Nintendo Switchにも対応しているので、テレビゲームを行う人におすすめです。
ただし、4K60Pに対応していないという口コミも見受けられたので、4Kモニターを使う人は他の製品を選んだ方が良いでしょう。
エレコム Premium HDMIケーブル 2.0m ブラック DH-HDP14EY20BK
商品スペック
端子タイプ | HDMI TypeA ~ HDMI TypeA |
端子規格 | HDMI Ver2.0a |
HDR対応 | 〇 |
その他機能 | HEC・ARC |
帯域幅 | 18Gbps |
長さ | 2.0m |
エレコムのDH-HDP14EY20BKは、規格がHDMI Ver2.0aなので、HDR対応でリフレッシュレートが高いのが魅力的です。
- 規格がHDMI Ver2.0aなのでHDRに対応していて画質が良い
- HEC機能を搭載しているためLANケーブルを省ける
規格がHDMI Ver2.0aである上に携帯ゲーム機対応で汎用性が高い
HDMI Ver2.0aと比較的新しく、HDRにも対応しているので、明るくて鮮明な映像を楽しめます。
また、PS4やXboxにも対応しているという口コミがあるので、テレビゲームを行う人におすすめです。
価格に関しても、1,000円台後半とお手頃なので、コスパを重視する人にもおすすめできます。
ソニー プレミアムHDMIケーブル 1.5m DLC-HX15
商品スペック
端子タイプ | HDMI TypeA ~ HDMI TypeA |
端子規格 | HDMI Ver2.0a |
HDR対応 | 〇 |
その他機能 | HEC・ARC・3重シールド構造 |
帯域幅 | 18Gbps |
長さ | 1.5m |
ソニーのDLC-HX15は、価格は高いものの高性能なことから、評判の良いHDMIケーブルです。
- 帯域幅が18Gbpsと広くHDR機能にも対応している
- ケーブルのシールドがしっかりしていて通信の安定性が高い
通信速度が速くシールド性能が高いため通信の安定性が高い
ケーブルの規格がHDMI Ver2.0aなので、通信速度が18Gbpsと速く、HDR機能にも対応しています。
3重シールド構造でノイズが発生しづらく、接続問題が生じづらいのも魅力的な点です。
価格は3,000円台と高価ですが、総合的な性能が高く評判が良いので、ケーブルの性能を重視する人におすすめです。
ホーリック HDMIケーブル 1.5m ゴールド HDM15-891GD
商品スペック
端子タイプ | HDMI TypeA ~ HDMI TypeA |
端子規格 | HDMI Ver2.0 |
HDR対応 | × |
その他機能 | HEC・ARC・3D対応 |
帯域幅 | 10.2Gbps |
長さ | 1.5m |
ホーリックのHDM15-891GDは、コスパが非常に良く、デザイン性に優れていることが魅力的な製品です。
- 600円台という非常に安い値段で購入できる
- 3m以下のケーブルは4K60P接続にも対応している
価格が安い上に4K60フレームにも対応していてコスパが高い
5m以上の製品は4K60P非対応ですが、3m以下であれば60P対応なので、ゲーム用途にも使えます。
価格は600円台と非常に安いので、AVケーブルを購入する予算が無い人におすすめです。
他のケーブルに比べて、デザイン性に優れているので、ケーブルのデザインにこだわる人にもおすすめできます。
MacLab Micro-HDMI to HDMI 変換 ケーブル 3m
商品スペック
端子タイプ | HDMI TypeD ~ HDMI TypeA |
端子規格 | HDMI Ver1.4 |
HDR対応 | × |
その他機能 | 無 |
帯域幅 | 10.2Gbps |
長さ | 3.0m |
MacLabのMicro-HDMIケーブルは、1,000円未満で購入できるものの、耐久性が低いのが特徴です。
- Micro-HDMI端子を搭載していてタブレットの画面を直接映せる
- 価格も1,000円未満と安いのでお手軽に購入できる
手軽に購入できるが壊れやすいので取り扱いに注意が必要
Micro-HDMI端子を搭載しているので、タブレット画面を映すことができ、価格も1,000円未満と安いのが魅力的です。
ただし、スマートフォンには対応していないので、スマホ画面を映したい人には向いていません。
端子が折れやすいといった、悪い口コミが数多く見受けられたので、信頼性を重視する人は他の製品を選びましょう。